男の女の不幸話

ホラー映画より怖い、ストーカー女の件

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ストーキング

ストーカー被害に遭うヤツは被害妄想だと思っていた

「ストーカーに粘着されて」ってのは「忙しくて今週2時間しか寝てないわー」みたいなニュアンスだと思ってたんよ、自分がターゲットになるまでは。「こんなに深く愛されちゃって、参ったわー」みたいな。

でも、ストーカーってやつは俺の想像を超えてた。
去年、俺は彼女(以下Aとする)に別れを切り出した。実は付き合ってた頃から兆候はあって、デート中に俺のスマホに電話やメールが来ると、相手を教えるまで絶対引き下がらない女だった。俺も別に二股かけたりしてないし、やましいこともなかったから普通に「今のは同僚」とか「大学のダチ」とか答えてたし、メールチェックと称して勝手にスマホをいじるのも許してた。

別れの理由はそれとはまったく関係ない。そんな深刻にならず、「なんか俺達、合わないよねw」くらいの雰囲気。お互い、もっと合う相手を探そうってことで、終わったと思っていた。

 

実際被害に遭うと、何もできない

それから、俺は行く先々でAと「偶然」遭遇することが増えた。
最初は、仕事帰りに飯を食う店。それから家から一番近いショッピングモール。
そのたびに「いい人見つかった?」「いやー全然」みたいな話をした。
でも、俺自身も初めて行くような場所や、旅行先で鉢合わせるようになると、さすがに違和感を覚え始めた。
どうも付き合ってたときに、俺のスマホに何らかのアプリを仕込んでいたらしい。それで行動が筒抜けだったわけだ。

あと、俺は結構ツイッターでつぶやくタイプなんだけど、必ずリツイートしてくるフォロワーができた。食い物の写真載せて「わたしも食べたい!どこのお店ですか?」は、まだわかる。でもスルーされがちな「しごおわ。超つかれた」に対しても「お疲れ様!上司が無能だと苦労しますよね」とか、俺の口癖で返されてギョッとなった。
それまではリツイートにも必ず返信してたけど、以降は完全スルーを決め込んだ。ブロックするのはなんだか怖かった。

あとは定番だけど、非通知の着信が毎日30件くらいはあったし、ゴミが荒らされる(一度開けたあと丁寧に戻されている模様)し、職場に俺の妹を自称する女から何度も電話があったりもした。
この辺でストーカーという単語が脳裏に浮かんだが、誰にも相談しなかった。
だって、ストーカー女に悩まされるとかダサすぎるし。
女がストーカー被害を訴えても殺されるまで動いてくれない警察に、男が相談したところで体よくあしらわれるのがオチだと思った。

 

自分の痕跡を捨て去ることで解決

それから、帰宅すると家がきれいに掃除されていることが頻繁にあった。つまり、家に入られている。
途端に、言葉で言い表せないくらいの恐怖に襲われた。家中の食い物を全部捨てた。服も捨てたかったがさすがに支障が出るので、下着だけ捨てた。

すぐに、どうやって消息を絶つか考えた。
退職と引っ越しと電話の解約を同時にやらないとダメだと思った。
会社は不満なんてまったくなかったから辞めるのは惜しかったし悔しかった。でもこのままだと命がヤバいと思って、事情を説明した。もしAから身内を装った電話が入ったら「クビにした、あんなヤツの行方など知らん」と言ってくれていいと伝えた。

今、新天地でなんとか仕事にありつけた。
電話の解約ついでに大勢の友人を切ることになったが、全員じゃない。でも、もしまたAにストーキングされることになるとしたら、数少ない友人のどこかから漏れたことになるわけで…。
そう考えるとこの先一生、誰も信じられなくなる。

相手は女だからいざとなったら腕力で勝てるとか、そういう問題じゃない。
ストーカー女を甘く見るな。

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